大人も楽しめる児童書 モモを読んだ感想

雑談

こんにちはmayaconです。

たくさんある児童書の中でも、時を越え多くの人に愛読され続けている、ミヒャエル・エンデ作『モモ』

”不思議なちからをもつ少女モモの物語”は、私たち大人が忘れかけている大切なことを思い出させてくれる作品です。

児童文学モモのあらすじと感想についてお伝えさせて頂きたいと思います。

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モモの不思議

この物語の主人公はモモ、ひとりぼっちで古い円形劇場後に暮らしている女の子です。

孤児院を抜け出して、そこへやってきました。年齢は見る人によっては、7歳くらいや、12歳くらいに見えたりとはっきりとはわかりません。

近所に暮らす人々は、自分たちも貧しく裕福ではなかったのですが、モモを追い出すことをせず、寝床や食べ物を分け与えてモモの暮らしを助けてあげたのでした。

モモには不思議なちからがありました!

喧嘩をしていた人や悩みがある人がモモに話を聞いてもらうと、すっかり問題が解決してしまうのです。

仲直り

アドバイスをしたり、何かしてみたりというのは一切なく、ただ相手をじっと見て話を聞くだけなのです。

モモの不思議なちからとは、相手の話をじっと聞くことによって、その人に自分自身を取り戻させることができるのであります!

モモは人間だけではなく、動物や植物、風や雨、すべての話を聞き取ることもできました。

大人から子供まで人々はモモと過ごす時間をとても大切にし、穏やかに楽しんで暮らしていたのです。

自然
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モモの戦い

ある日、全身を灰色で固めた男たちが、街に現れます・・・

その男たちは、時間貯蓄銀行と名乗り街中の人々を丸め込み(無駄に使っている時間を貯蓄するように騙して)時間を盗んでいくのです!

時間を盗まれた人々は、時間を節約するためにせかせかと働くようになり、人生を楽しんだり、豊かに暮らすことをしなくなってしまいます。

やがてモモのところに人々は訪れなくなりました・・・

忙しい

そんな人々の変化に違和感を感じ取り、モモはたった一人で灰色の男たちに立ち向かうことになります。

普段、灰色の男たちは、色んな所にいるのですが、普通の人々は気付くことが出来ません。モモには深い観察能力が備わっているので、唯一気付くことが出来たのです!

時間をつかさどっている、マイスター・ホラとその使いのカメ、カシオペイアの助けを借りて、友達をすべて奪われたモモは、挫折しそうになりながらも、最後には人々の奪われた時間を取り戻して、街中に平穏をもたらし、友達を取り返したのでした

モモを読んだ感想

この物語は第1版が1976年発行ですので今から44年くらい前にに書かれた本です。

当時、日本は高度経済成長の真っ盛りで、ほとんどの人々は働くことがまるで人生のすべてかのように必死で働いていたのではないでしょうか。

あの当時の人々が時間を節約して働く様子は、まるで自分が自分らしく生きる時間をなくしてしまったかのように思います・・まさに、物語の中で時間泥棒に時間を盗まれた人々と似ているのです。

現代においても、仕事に追われてひたすら働き、疲れ果てて眠るだけといった生活を送っている人も多くいらっしゃるのではないかと思います。

モモの物語は、自分らしく生きることがとても大切なんだ教えてくれました。

今一度自分を振り返り、日常の過ごし方や人生のあり方について深く考えさせられた作品です。

日々の喧騒に追われて、本当の自分を忘れていることに気づかせてもらえるおすすめの一冊です。

大人も楽しめる児童書『モモ』の世界、体験してみてはいかがでしょう。

最後までご覧頂きありがとうございました!